オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』は「宿命の女」としてのサロメ像を決定付けたものとして
世紀末象徴主義の芸術家たちに多大な影響を与えました。

ワイルド『サロメ』といってまず思い浮かぶのはビアズリーの挿絵です。
彼は戯曲を忠実に絵画化したのではなく、
独自のイメージによって毒に満ちたエロティックな『サロメ』を作り上げました。
世紀末的頽廃美の極みともいえる『サロメ』連作についてご紹介します。

月の中の女
孔雀の裳裾
黒いケープ
ヨカナーンとサロメ
プラトニックな悲嘆
ヘロディアス登場
ヘロデの眼
長椅子のサロメ
サロメの化粧
ストマック・ダンス
舞姫の褒美
クライマックス
ビアズリーとワイルド『サロメ』