ビアズリー イゾルデ
1895
 
 
ビアズリーはマロリー「アーサー王の死」とワーグナーの両方に早くから心惹かれていました。
両者には古い伝説、中世武勲、騎士と美女のロマンス、人間たちを操る宿命の糸など、多くの共通点がありますが
なぜビアズリーがワーグナーに惹かれ続けたのかは判然としません。
 
しかし美術雑誌「ステュディオ」1895年10月号の付録として作られた色刷石版の「イゾルデ」は
ビアズリーの「トリスタンとイゾルデ」への傾倒ぶりをよく伝えています。
 
 
 
 
ドレイパー トリスタンとイゾルデ
個人蔵
 
 
ハーバート・ドレイパー(1863-1920)は、セイレーンやニンフなど水にまつわる女性像を多く描いた画家です。
この作品は船上で毒薬(実は愛の薬)を飲んだ二人の姿を描いています。
 
 
 
 
ロセッティ トリスタンとイゾルデ
1867
 
 
ロセッティによるこの作品は、船上で愛の薬を飲む二人の姿を描いたものです。
背後には愛の矢を持った愛の神が描かれています。
 
 
 
エドモント・ブレア・レイトン トリスタンとイゾルデ
1902
個人蔵
 
 
英国の画家エドモント・ブレア・レイトン( 1853-1922 )は中世を題材にした作品を多く描いています。
これはマルケ王の宮廷で愛を語り合う二人の姿を描いたもので、
背後にマルケ王が迫っています。
 
 
 
バーン・ジョーンズ トリストラム卿の狂乱
1862 58×61cm
個人蔵
 
 
 
バーン・ジョーンズ マルク王と麗しのイズールト
1862頃 58.5×55.5cm
バーミンガム美術館
 
 
バーン・ジョーンズの初期の作品です。
アーサー王伝説の中の一エピソードとしての
「トリストラム卿と麗しのイズールト」の物語を題材としています。
 
 
 
 
こちらの音楽は“龍 midi net”様の作成したMIDIをお借りしています。