麗しのロザムンド
 
 
 


ロセッティ 麗しのロザムンド
1861 52.1×41.9cm
カーディフ ウェールズ国立美術館


ロセッティはロザムンドを「世界の薔薇(ロサ・ムンディ)」にふさわしく
大輪の薔薇に見立てて描きました。
ロザムンドは薔薇の枝を手にしていますが、
枝に花が付いていないのは彼女自身が薔薇であるからです。
薔薇の柄の衣裳、薔薇の髪飾りをはじめ
手摺の金具の意匠まで薔薇模様になっています。
薔薇の枝に結びついた赤い糸は道しるべのためのもので、
彼女は王の訪れを待っているところです。
この作品は愛と官能の象徴としての「薔薇」のイメージそのものといえます。

「麗しのロザムンド」についてはこちらをご覧ください。