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古代エジプト展
 
 
 

2006年1月12日にドイツ、ヒルデスハイム博物館所蔵作品による古代エジプト展を見ました。
これは2005−2006年の「日本におけるドイツ年」の一環として開催された展覧会です。
 
展覧会は三部構成になっていました。
 
 
第一部:神々との対話
古代エジプトでは太陽をはじめとするあらゆる自然現象を神が司ると考えられました。
ここでは神に祈りをささげるために作られた奉納品などが展示されています。
私が好きなのは、猫の女神バステトの像です。
普通の猫の姿のものや、猫の頭の女性像など
大小さまざまなバステト女神の像が展示されていました。
特に気に入ったのは、子猫に乳を与える母猫の姿で現された
バステト女神をかたどったペンダントです。
そしてエジプトの神々の中でも最もよく知られているイシス女神の像もありました。
今回展示されていた授乳するイシス女神の像は、
後のキリスト教における聖母子像に影響を与えたといわれています。
 
 
第二部:再生復活への祈り
古代エジプト人は来世にて幸福な生活を営むことを願い、
そのために墓や「死者の書」をはじめとする様々なものを作りました。
ここのセクションで何点か展示されていたものに「偽扉」があります。
「偽扉」とは墓に設けられた扉の形をした壁龕で、
死者の魂はその扉を通って自由に出入りし、供物を得ることができると考えられていました。
そして墓に置かれた死者をかたどった像も多く展示されていました。
これらの像は死者の姿を忠実にかたどったものではなく
死者が「来世でこうありたい」と願った理想の姿で表現されています。
 
 
第三部:冥界への旅立ち
肉体の死後も魂は生き続けると考えた古代エジプト人にとって、
魂を再び肉体に結びつけるために、遺体の保存は重要な問題でした。
そのためミイラ作りが大きく発展したのです。
またミイラの保存のために、棺やミイラマスク、護符なども作られました。
ここで一番印象に残ったのは5歳くらいの子供のミイラです。
丁寧に亜麻布で包まれたまるで人形のようなミイラを見ていると
幼くして死んだ子供を悼む家族の愛情を感じるような気がします。
今回の展覧会ではあまりきらびやかなものは展示されていませんでしたが
黄金を施したミイラマスクや、人型の木棺など
古代エジプト人の来世に対する強い思いを伝える品々は心に残ります。
 


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