ウォーターハウスと私
 
 
 
私が今までに見たウォーターハウス作品を、見た順番に挙げると、
 
・「オフィーリア」(1910) 西洋絵画の中のシェークスピア展(高松市美術館:1993)
・「ヒュラスとニンフたち」 珠玉の英国絵画展―マンチェスター市立美術館所蔵
                            (高松市美術館:1993)
              ラファエル前派展(高知県立美術館:2000)
・「オフィーリア」(1894)
・「ダナイスたち」
・「フローラ」 以上三点 英国ロマン派展(大丸ミュージアムKOBE:1998)
の五点です。
 
初めて「オフィーリア」を見たときには、
ウォーターハウスという画家の名前は、私にとってほとんど未知のものでありました。
しかしこの作品のドレスの青の鮮やかさ、花々の色の美しさが印象に残りました。
 
そして代表作「ヒュラスとニンフたち」は、
私よりも先にこの展覧会を見に行った友人から「すごくいい作品がある」と薦められました。
実際に見てみると、ニンフたちの肌や木々の緑、水面の質感が素晴らしく、
一目で魅せられてしまいました。
この作品に描かれている青年ヒュラスのように、
私もニンフの魔力のとりことなってしまったようです。
 
1994年には「J.W.Waterhouse」という画集が出版されました。(残念ながら現在絶版です)
美しい図版ばかりで本当に素敵な本です。
 
1894年版の「オフィーリア」は先に画集で見て、
こちらのオフィーリアのほうが私は好きだと思いました。
実際の作品を見てみたいと思っていたところ、
1998年「英国祭98」の関連企画として 英国ロマン派展 が開催されました。
そのとき「オフィーリア」が来日したのです。
実際の作品と対面して、つややかな質感を存分に満喫しました。
 
私は十年来のウォーターハウスファンなのですが、
まだ実際に見ていない作品がほとんどです。
いつかは「シャロットの女」なども見てみたいと思います。