ヘロデ王の前で踊るサロメ

1876 143.8×104.2cm
ロサンゼルス アーマンド・ハマー美術センター
 
モローの描いたサロメの中でも代表的なものです。
このサロメは、饗宴のさなかで踊っているというよりも
厳かな儀式を執り行う巫女のようにも見えます。







出現

1876 105×72cm
ルーヴル美術館デッサン室
 
「ヘロデ王の前で踊るサロメ」と対になる作品です。
洗礼者ヨハネの首が宙に浮かんでいますが、
これは踊るサロメにのみ見える幻視です。







出現

1876頃 142×103cm
ギュスターヴ・モロー美術館
 
上の「出現」と同じ場面を油彩で描いたものです。
踊るさなかに見えた幻というよりも
サロメ自身の魔力によって現れた幻影といった趣です。







出現

1876頃 55.88×46.67cm
フォッグ美術館
 
モロー美術館所蔵の油彩画とほとんど同じ構図ですが、
ヨハネの流す血やサロメのマントの赤が
より鮮烈な印象を与える作品です。







踊るサロメ

1876頃 92×60cm
パリ ギュスターヴ・モロー美術館
 
体の文様から、「刺青のサロメ」として知られている作品です。
これは刺青ではなく、装飾効果のためのモティーフです。