イタリア語読みの「聖チェチリア」として一般的に知られる聖カエキリアは 音楽の守護聖女とされていて、 ローマにある国立の音楽学校も彼女の名前を冠しています。 一般に聖人の姿を描く場合、殉教の様子が描かれることが多いのですが、 彼女の場合それは稀で、専ら楽器を手にした音楽の守護聖女として描かれます。 カエキリアが音楽の守護聖女とされたのは 彼女の結婚の当日無数の音楽が彼女を見送ったためとされています。 またオルガンを発明したのも彼女とされており、 魂を神を讃える和声で満たすために作ったといわれています。 鍵盤楽器を演奏するカエキリアの姿をご覧ください。 |
![]() 聖カエキリア
プッサン
1627-28 118×88cm
プラド美術館
| クラブサンかヴァージナルのような鍵盤楽器に向かう聖女と 楽譜を捧げ持つ天使(プットー)、 合唱する天使が描かれています。 |
笑顔を見せる聖女のモデルは ルーベンスの二度目の妻 エレーヌ・フールマンです。 40歳近く年下の妻の愛らしい魅力を 聖女に見立てて描いたものとされています。 |
![]() 聖カエキリア
ルーベンス
1639-40 177×139cm
ベルリン美術館
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![]() 聖カエキリア
カルロ・ドルチ
1671 96.5×81cm
ドレスデン美術館
| 17世紀イタリア・バロックの画家カルロ・ドルチは 『悲しみの聖母』など美しい聖女像を数多く描いています。 オルガンに向かう聖女の気品ある横顔に心惹かれる作品です。 添えられた百合の花は彼女の純潔を象徴します。 |
当時の良家の令嬢のようなカエキリアです。 流行の衣裳に身を包んだ姿は 聖女に見立てた肖像画のように見えます。 オルガンも小型のもので、 家庭内の情景のような雰囲気です。 |
![]() 聖カエキリア
カルロ・ドルチ
1769 126×99.5cm
エルミタージュ美術館
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