ウォーターハウスはどちらかといえば「妙齢の乙女」を描く画家ですが、
数少ない「少女像」も大変魅力的です。



少女の肖像
個人蔵
 
ウォーターハウスが描く典型的な乙女像とは異なる印象で、
夢の中の世界の住人ではなく、現実を生きる少女といった感じがします。
モデルや制作年は不詳です。







少女の肖像
 
ラフなタッチで描かれた習作ですが、
幼い少女の姿が生き生きと描かれています。







フィリス・ウォータールー

1895
個人蔵
 
どこか不機嫌そうな表情など
この少女の個性を見事に描ききった作品だと思います。








オレンジの収穫

1890頃 118×82cm
個人蔵
 
ウォーターハウスには珍しい19世紀の風俗を描いた作品です。
オレンジを手に鑑賞者を見つめる少女の眼差しが印象的です。