花嫁よ、レバノンからおいでおいで、レバノンから出ておいで。
アマナの頂から、セニル、ヘルモンの頂から、
獅子の隠れが、豹の住む山から下りておいで。
わたしの妹、花嫁よ、あなたはわたしの心をときめかす。
あなたのひと目も、首飾りのひとつの玉も、
それだけで、わたしの心をときめかす。
わたしの妹、花嫁よ、
あなたの愛は美しく、ぶどう酒よりもあなたの愛は快い。
あなたの香油は、どんな香り草よりもかぐわしい。
花嫁よ、あなたの唇は蜜を滴らせ、舌には蜂蜜と乳がひそむ。
あなたの衣はレバノンの香り。
わたしの妹、花嫁は、閉ざされた園。閉ざされた園、封じられた泉。
ほとりには、みごとな実を結ぶざくろの森、ナルドやコフェルの花房
北風よ、目覚めよ。
南風よ、吹け。
わたしの園を吹き抜けて
香りを振りまいておくれ。
恋しい人がこの園をわがものとして
このみごとな実を食べてくださるように。
旧約聖書「雅歌」より
バーン=ジョーンズ レバノンの花嫁
1891 332.5×155.5cm
ウォーカー・アート・ギャラリー リヴァプール

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