ウィリアム・ホルマン・ハント 世界の光 1853 ラファエル前派の画家ハントの代表作の一つです。 作中でキリストが手にするカンテラ(ランプ)は キリストが「世界の光」すなわち救世主であることを示すものです。 カンテラは画面内の光源となっており、 逆光に浮かび上がるキリストの表情はとても神秘的に表現され、 温かなカンテラの灯りが闇を照らし出しています。 この作品の額にはヨハネ黙示録の「見よ、我は戸口に立てり…」という一節が刻まれており、 戸口に立ったキリストは今まさに愛の光で世界を照らそうとしています。 「世界の光」とはこの世の闇を照らす「救い」「希望」なのです。 |