「死」を意味する。

ギリシア神話では「死(タナトス)」は「眠り(ヒュプノス)」の兄弟であり、

ともに「夜(ニュクス)」を母とする、とされている。

世紀末象徴主義者にとって「死」とは、現実世界や自我意識からの解放と

新たな時空への飛翔を促すものとして芸術の創造と深くかかわるテーマとなった。

また死をもって成就する愛「エロスとタナトス」のテーマも好んで取り上げられた。

 

フランス語で「頽廃的な思想や行為」を意味する。

世紀末の思想を支配した「デカダンス」の表現であるが、特にフランスで著しく現れた。

この表現の源泉となったのが、ボードレール「悪の華」である。