ルネサンス期に描かれた少年の肖像画です。
こちらでご紹介する作品はいずれもモデルが特定されていないのですが、
「再生」の時代、芸術が「人間」のためのものになった時代にふさわしく
清新な印象の少年たちが描かれています。




ヤコポ・ベリーニ
少年の横顔

1470頃
ワシントン ナショナル・ギャラリー
 
ヤコポ・ベリーニはジェンティーレ、ジョヴァンニ・ベリーニ兄弟の父で、
ヴェネツィア派の始祖とされる画家です。
現存する作品の多くは宗教画ですが、この作品を見ると優れた肖像画家でもあったことが分かります。







ピントリッキオ
少年の肖像

1481-83 50×35.5cm
ドレスデン美術館
 
ピントリッキオはヴァティカンの「ボルジアの間」の壁画を手がけたことで知られています。
硬質なタッチで描かれた少年のこちらへ向ける眼差しが印象的です。







ペルジーノ
少年の肖像

1495 37×26cm
フィレンツェ ウフィツィ美術館
 
甘美な宗教画で知られるペルジーノの現存する数少ない肖像画です。
柔らかな表現でモデルの個性を描き出しています。