騎士の槍に三角旗を取り付ける貴婦人
1858頃
14.3×14.1cm
テイト・ギャラリー
 
貴婦人と騎士が二人で赤い三角旗を取り付けています。
騎士は戦場もしくは馬上試合に臨むところです。
「赤」は愛の色であり、この旗は二人の結びつきのシンボルです。
 
 
 


貴婦人たちの嘆き
1856
23×19.7cm
テイト・ギャラリー
 
スコットランドのバラード「サー・パトリック・スペンス」に
題材をとっています。
女たちは浜辺へ出て、男たちの遭難した海を見つめています。
元となったバラードでは女たちは豪奢な貴婦人として表現されていますが、
シダルは質素な身なりの若い母親たちに姿を変えて描いています。
小品ですが、風景の中に人物を配した構図や瑞々しい色使いの魅力的な作品です。
 
 
 


クラーク・サンダース
1857
ケンブリッジ フィッツウィリアム美術館
 
シダルの代表作の一つです。
ロセッティの手が入っているとの説もありましたが、
現在ではシダルの真作であると見られています。
この作品は1857年にアメリカ各地を巡回する
イギリス美術展の出品作品の一つとして選ばれました。
 
 
 


レディ・クレア
1857
個人蔵
 
出生の秘密から騎士との良縁を危ぶむ親子を描いた作品です。
苦悩する母娘の姿が真摯に描かれている様子には
女性画家ならではの視線を感じます。