はるかの高み、
青みがかった無限の空間の中に、
涅槃(ニルヴァーナ)が光り輝いている・・・・・・
かくして邪悪な母は、
一本の枝も緑とならず、一輪の花も咲かない、
永遠の氷に鉛色となった谷で、たえず転がりまわる・・・・・・
あの女を見よ、
一枚の葉さながら、不安げにさまよう。
そして、彼女の苦悩のまわりでは、
一切が沈黙している。
パンジャビー文学の詩篇より
 
 



セガンティーニ 逸楽の懲罰
1891 99×173cm リバプール ウォーカー・アート・ギャラリー