こちらの音楽は"taitai studio"様の作成したMIDIをお借りしております。 
音楽:ヘンデル「 チェンバロ組曲第2集 〜サラバンド」



 
愛の音階
ヴァトー
1725頃 51×58cm
ナショナル・ギャラリー ロンドン
『愛の音階』は「音階」という言葉のイメージを用いて
男女関係の親密さの度合いや、
恋愛模様の展開を暗示しています。
ギターを弾く男と、彼に寄り添う楽譜を持つ娘は
ヴァトーの作品に繰り返し登場するポーズのカップルです。
彼らの服装は18世紀のモードではなく、16世紀風のもので、
仮装パーティーや舞台衣装を思わせます。
舞台装置と判別しがたいような庭園を望む広間で
ギターを弾く男を中心に音楽を楽しむ人々が
描かれています。
子供の姿が描かれているのはヴァトーの作品には珍しいものです。



 
生の魅惑
ヴァトー
1717-18頃 67×93cm
ウォレス・コレクション ロンドン



 
音楽の稽古
ヴァトー
1769
ウォレス・コレクション ロンドン
ヴァトー作品には美しい風景の中宴を楽しむ人々が
描かれたものが多いのですが、
この作品は人物が大きく描かれ、
背景が曖昧なところが異色といえます。
ギターを弾く男と楽譜を持つ娘は他の作品と共通ですが、
この作品の娘の恋人は背後にいる黒い服の青年のようです。
イタリア喜劇の役者たちと
彼らの楽を聴く娘が描かれています。
ギターを奏でているのは
白い衣裳からジル(ピエロ)と分かります。
娘はどこか憂いを秘めた表情を見せています。



 
イタリアン・セレナーデ
ヴァトー
1718
国立美術館 ストックホルム