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接吻された口
 
 
 


ロセッティ ボッカ・バチアータ 1859


ロセッティの「ヴェネツィア様式」で描かれた最初の作品です。

題名の「ボッカ・バチアータ:Bocca Baciata」(接吻された口)は
ボッカチオ『デカメロン』の一節
「接吻された口は幸運を失うことなく、月のごとくつねに新たなり」
に由来します。

モデルは肉感的な美女ファニー・コーンフォースで
題名の通りの官能的な唇や眼差しが印象的です。

この作品の題名は古典文学に由来していますが、
文学的な主題を描くというよりも
画面の装飾性や色彩の調和を追求したものとなっており、
これ以前のロセッティの作品とは大きく異なるものとなっています。

また『ボッカ・バチアータ』以前の作品の多くが
初期ルネサンスや初期フランドル絵画に範を求めていたのに対し、
これ以降ティツィアーノを初めとするヴェネツィア派の影響を受けた
鮮やかな色彩と量感豊かな絵画を描くようになります。

ロセッティにとってこの作品はまさしくターニングポイントとなった作品なのです。