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愛の実り
 
 
 


セガンティーニ 愛の実り
1889 ライプチヒ美術館


19世紀イタリアの象徴主義の画家、セガンティーニは
アルプスの自然やそこに生きる人びとを写実的に描いた作品と
「母性」や「生命」を象徴的に描いた作品の
異なる二つの創作活動で知られています。

この木の枝に腰掛けた若い母親と膝の上の幼子を描いているという点が
後の作品『生命の天使』に繋がっていきます。

母親は現実の農婦というには優美に描かれ、
また聖母(天使)というには人間的に描かれており、
彼の描く写実の世界と象徴の世界を繋ぐような存在に思えます。

そして子供は『生命の天使』に描かれた子供と比べると
やや成長した姿で描かれ、
丸々と太って健康な幼児そのものです。
この健やかな幼子の姿こそが『愛の実り』であるのだと思います。

セガンティーニの描く様々な「母」の姿に
私は心惹かれてやみません。