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ルドン―ペガサスとオフィーリア
 
 
 


ルドン ペガサス
ひろしま美術館

崖の上で、今まさに飛び立とうとしている白いペガサスと
背景の青空の対比がとても美しい作品です。
ひろしま美術館の正門近くには、このペガサスのブロンズ像もあります。

ルドンはモノクロームの幻想画を描いていたころにもペガサスを描いていますが、
そのころのペガサスは飛び立つことができず、
地に縛られもがき苦しんでいるような姿でした。
しかし柔らかな色彩で美しい夢の世界を描くようになってからのペガサスは
翼を広げ、大空へと軽やかに飛翔してゆきます。

ルドンが長年奇怪な幻想ばかりを描いていたことは
複雑な家庭事情と幼時体験が関係しているとされています。
40歳を過ぎて生家が人手に渡ったことと、生涯の伴侶との出会いによって
彼はようやく長年の呪縛から解放されます。
花や空を舞うペガサスやアポロンの馬車
神話や伝説の主人公たちなどが、美しく彩られて描かれるようになります。

ルドンの物語画は物語を忠実に描くというよりも
物語の主人公の姿を借りて、
自分の夢の世界を作り上げているという感じがします。
彼は何点も「オフィーリア」を描いていますが、
「ハムレット」のヒロインとしてのオフィーリアというよりも
花と水面に浮かび上がる夢の世界の住人といった感じがします。