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夜の降誕
 
 
 



降誕祭=クリスマスといえば「聖夜」と呼ばれるように
夜のイメージが強いのですが、
中世の美術においてはキリスト降誕は夜の情景としては描かれていませんでした。

上の画像は15世紀ネーデルランドの画家シント・ヤンスの描いた『降誕』です。
シント・ヤンスは聖ヨハネ(シント・ヤンス)騎士団の画家として
ハールレムを活動の拠点としていました。
若くして亡くなったため、残された作品は少ないのですが、
静かで神秘的な宗教画を描いています。

シント・ヤンスはキリスト降誕を夜景で描いた最初の画家といわれています。
暗い家畜小屋の中で飼葉桶に寝かされた嬰児とそれを見つめる母という
華やかなものは何もない情景ですが、
かえってそれが静かな詩情と厳かさを生み出す効果をあげています。
自ら光を発して暗闇を照らす幼子は
「世界の光」すなわち救世主であることを見るものに告げています。