竹内栖鳳 斑猫(はんみょう) 1924 81.9×101.6cm 山種美術館 私の大好きな作品の一つです。 残念ながら実際の作品はまだ見たことがないのですが、 猫の柔らかな毛並み、ビードロのような瞳、毛づくろいをするしぐさ どれをとっても猫好き絵画愛好家の心に訴えかけるものがあります。 重要文化財に指定されているのも納得の作品です。 竹内栖鳳は明治33年に渡欧し、西洋絵画の手法も取り入れた画風を確立しました。 その後京都画壇の第一人者として活躍し、近代日本画の発展に尽くしています。 『斑猫』のモデルとなった猫は沼津の八百屋で飼われていた猫で その姿に栖鳳が絵心をかきたてられたため、 交渉して譲り受け、京都へ連れ帰りました。 彼は猫を画室にて自由に遊ばせながら丹念に観察を重ね この作品を仕上げたと伝えられます。 |