孔雀の羽ばたき
 
 
 


レイトン パヴォニア
1859


上の作品はヴィクトリア朝を代表する画家レイトンが発表した
3点の「イタリア婦人像」の一つです。
彼女は孔雀の羽で作られた扇を持っていますが、
彼女の名前「パヴォニア」にも
「孔雀(Pavo)」という言葉が含まれています。

孔雀は豪奢な美しさと悪徳が結びついた象徴性
そして異国的な趣を備えていることから
世紀末には大いに愛好されました。
ホイッスラーによる「孔雀の間」(1876-77)や
ビアズリー「孔雀の裳裾」(1894)など
孔雀のモティーフを装飾に用いた代表的な例です。