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蛇そしてリリス
 
 
 

蛇は異国的な華麗さと罪への誘いを思い起こさせるモティーフとして好まれました。
クリムトは「海蛇」で女の上半身と蛇の下半身を結合し、
妖しい官能性を表現しています。

古代エジプトにおいて蛇(コブラ)は王権の象徴であり、
インドにおいては蛇は神としてあがめられています。
それらのことから華麗な東方世界を連想させるモティーフとなったのでしょう。

一方キリスト教世界で蛇はエヴァを誘惑し、
原罪を犯させたことによって忌み嫌われる存在となりました。

「リリス」とはアダムがエヴァ以前に妻にしたとされる、
ユダヤの伝説に登場する半人半蛇の魔女です。
エヴァに知恵の木の実を食べるよう唆したのも彼女だといわれています。

ロセッティ描くリリスは豊かな髪を櫛けずり手鏡に見入っています。
このポーズはセイレーンなどの魔女のポーズでもあります。
彼女の一筋縄ではいかない誘惑の罠は
周りを取り巻く花々によって象徴されています。
●白薔薇・・・「無垢」「純潔」
●雛菊の花輪・・・「童心」「優しさ」
の本来は象徴なのですが、これは男たちの油断を誘う罠なのです。
●芥子・・・「死」
●ジギタリス・・・毒草
これらの花が彼女の本性を示しています。
ジギタリスの花の側にハート型の容器が置かれていますが、
これは犠牲者を象徴しています。

洋の東西を問わず「蛇」は女性と結び付けられることが多いようです。
ギリシア神話には人間に恋をして、悲劇的結末を迎えるラミアが登場し、
中国の古典文学にも白娘子の物語があります。
そして日本でも清姫の物語があります。