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ミューズの姿
 
 
 

フェルメール「絵画芸術の寓意(画家のアトリエ)」(クリック時音量注意)には、芸術をつかさどる女神「ミューズ」が描かれています。
モデルをつとめている女性が扮しているのが、
歴史をつかさどるミューズ、クレイオです。

伝統的にクレイオは月桂冠をかぶり本とラッパを持つ姿で表されます。
この姿は歴史とは“勝利”を書き残すことを意味し、
ラッパは栄光と名声をとどろかせることを象徴します。

なぜ絵画芸術の寓意に歴史のミューズが描きこまれているのかといえば、
近代に入るまで、芸術の題材で最高のものとされたのが歴史であったからです。
「歴史」を描く「画家」を描くことによって、
フェルメールは「絵画芸術」の崇高さを表現しようとしたのでしょう。

ジョシュア・レノルズによる18世紀イギリスの女優サラ・シドンズの肖像(クリック時音量注意)では、
悲劇女優として名高い彼女の姿を悲劇のミューズ、メルポメネとして表現しています。
画面が暗くて見えにくいのですが、
背景に描かれている人物はメルポメネの持物である短剣と杯を持っています。

これらの例から芸術の崇高さを表現するのに
「ミューズ」という題材が好まれたことがよくわかります。

またモローは古代ギリシアの女性詩人サッフォーを数多く描いています。
彼女はその詩の才能から「10人目のミューズ」と称されました。