人魚
ウォーターハウス 1900 98×67cm
ロンドン ロイヤル・アカデミー
 
岩の上に座り、髪を梳る人魚の姿を描いています。
人魚については、古今東西様々な伝説や物語があります。
 
 
人魚(習作)
ウォーターハウス 1892
 
ウォーターハウスの作品には珍しく赤い髪の人魚です。
ラフなタッチで描かれた作品には完成作とは異なった魅力があります。
 
 
セイレーン
ウォーターハウス 1900頃 81×53cm 個人蔵
 
セイレーンとは海に棲む魔物です。
美しい歌声で船人を誘い、海の底へと引きずり込んでしまいます。
 
 
 
 
 
漁師とセイレーン
レイトン卿 1856-58 66.4×48.9cm
ブリストル市立美術館
 
レイトン卿によるセイレーンです。
この作品のセイレーンは歌声ではなく、
自ら犠牲者を水底へと連れ去ろうとしています。
 
 
海の深淵
バーン=ジョーンズ 1887 169.4×75.8cm
ケンブリッジ ハーバード大学フォッグ美術館
 
海の底はセイレーンの棲む世界です。
この世界には他に生きる物はいないようです。
ただただ溟い水が続く限りです。
 
 

静かな海
アルノルト・ベックリン 1887 102×150cm
ベルン美術館
 
燃えるように赤い髪の人魚が
誘うような手振りで彼方を見つめています。
水中には男の人魚がいるようです。
まさに“famme fatale”としての人魚のようです。
 
 
 
水の精の戯れ
アルノルト・ベックリン 1886 151×176cm
バーゼル美術館
 
人魚の世界は美しい乙女の姿の人魚だけの世界ではありません。
男の人魚や赤ん坊の人魚もいます。
 
 
 
波間の戯れ
アルノルト・ベックリン 1883 180×238cm
ミュンヘン ノイエ・ピナコテーク
 
ナポリ湾で海水浴を楽しむ海洋生物学者の一家をモデルにした作品です。
人物を海の精霊の姿にすることによってユーモラスな物語画となっています。
 
 
 
人魚
メアリー・イヴリン・ド・モーガン 1885-86 63.5×124cm
ロンドン ド・モーガン財団
 
ラファエル前派の女性画家、ド・モーガンによる作品です。
アンデルセンの「人魚姫」を題材にしています。
 
“ある夜、彼女の姉たちが手に手をとって現れた。
彼女たちは海面を漂いながら哀しそうに歌った。”
「人魚姫」より
 
 
 


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