![]() Edmund Blair Leighton “'Till Death Us Do Part'” 1878 エドモント・ブレア・レイトンは中世の騎士と姫君などの題材を数多く描いた画家ですが、 この作品では19世紀当時の結婚式風景を描いています。 題名は「死が二人を分かつまで」という結婚式の誓いの言葉によるものです。 ![]() 19世紀フランスの画家Gabriel Charles Deneuxの作品です。 教会での式を終え、街中へ繰り出す様子が描かれています。 楽隊がめでたい席に賑わいを添えています。 街の人たちも新郎新婦の様子を興味深げに眺めています。 ![]() 新郎新婦のアップです。 新婦のドレスは現在のウェディングドレスの基本となる形をしています。 新郎の服装も現在の結婚式で用いられる服装の原型となったフロックコートです。 ![]() 19世紀英国の画家Luke Fildesの作品です。 地方の村の結婚式の様子が描かれています。 こちらの婚礼行列では村中総出で新郎新婦を祝福しているようです。 周りの人々の温かさを画面から感じ取れるようです。 ![]() 新郎の服装は都市の結婚式と大差ありませんが、 新婦はベールではなくボンネットを被り ドレスのデザインもより素朴で清楚な印象です。 上の二つの作品はほぼ同時代の結婚式の様子を描いたものですが、 都市部と地方ではかなり異なっていたことが伺えます。 ![]() 19世紀フランスの画家Eugene Bulandの作品です。 美しい田園風景が印象的です。 ![]() 非常に若い、むしろ「稚い」花嫁と花婿ですが、 この作品の題名“Innocent Wedding”が表すように これは花嫁と花婿に扮した少年と少女の姿のようです。 「結婚」や「花嫁」に憧れる少女の夢をともに分かち合う少年の表情からは すでに頼もしさがにじみ出ています。 |