おひつじ座が十二宮の第一とされたのは、
古代春分点がこの星座にあったためです。
現在、春分点は隣のうお座に移っています。
おひつじ座は秋の星座で、
オレンジ色の2等星ハマル(羊の頭)を主星としています。

この星座は継母に命を狙われた王子と王女を救うため
大神ゼウスが遣わした黄金の毛皮の牡羊をかたどったものです。
羊は空高く飛んだため、王女は目がくらみ途中で海へ落ちてしまいますが、
王子はコルキス国へたどりつき、国王に保護されます。
神に感謝の意をあらわすため羊を生贄に捧げ、毛皮を王に献上します。
王は毛皮を森の奥深くの木の枝にかけ、
眠ることのない龍に守らせます。

後にこの黄金の羊の毛皮を求めてやってくるのが、
英雄イアソン率いるアルゴ船の一行です。
イアソンは王女メデイアの魔法の助けを借りて毛皮を手に入れます。
彼はメデイアを伴い帰路に着きます。



モロー
イアソンとメデイア
1874 126.3×61cm
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