ペルジーノ トビアスと大天使ラファエル
1500-1505頃 113.3×56.5cm
ロンドン ナショナル・ギャラリー
大天使ラファエルは、病気や怪我を治す癒しの天使であり、その名は「神は癒す」という意味です。 聖書にその名はあらわれませんが、アブラハムの割礼の痛みをやわらげたり、
天使と格闘したヤコブの怪我を治した天使はラファエルであるとされています。 またラファエルは巡礼者や旅人の守護天使でもあります。 旧約聖書外典「トビト書」では、トビトの息子トビアスとともに旅をします。
このとき物語ではラファエルは人間の姿になってトビアスと旅し、
天使であることは最後にわかるのですが、
美術では天使の姿で描かれます。
ペルジーノの作品に見られるように、トビアスの物語は守護天使の物語でもあります。
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