みずがめ座は三ツ矢の形に並んでいる四つの星が目印となっていますが、
暗い星ばかりのあまり目立たない星座です。
太陽がこの星座に入るころ、メソポタミアでは雨季に入るため
水に関係ある星座となったと伝えられています。
水瓶から流れ出た水は魚の口に注ぎますが、これがみなみのうお座です。
アラビア語で「魚の口」を意味する1等星フォーマルハウトは
秋の星座の中の唯一の1等星です。

みずがめ座は神々の饗宴で小姓を務めた美少年ガニュメデスの姿を象っています。

画像はモロー「ガニュメデス」です。
光輪を背負ったガニュメデスは単なる人間の少年というよりも
すでに神々の仲間入りをしているようです。



モロー
ガニュメデス
1886頃 54×46cm
ギュスターヴ・モロー美術館